下北沢へ行ってきもしたわざ

先日の土曜日に下北沢へ行ってきた。目当てはもちろんレコード。下北沢に訪れるのは凡そ半年ぶりとか(それも定かではない)ぐらいの久しぶりのことだった。前回訪れた時も期間が大分空いていた気がする。

学生の時はよく訪れていた。小田急線を通学として使っていたことと、当時のバイト先が下北沢から歩いて行ける距離だったので、何をするでもなく寄り道してはよくぶらぶらとしていた。当時はまだレコードにそこまで熱を入れていなかったので、行くとしてもディスクユニオンや、燻っていた学生だったので古本屋など冷やかしでよく訪れていた。

そんな思い出の地の一つである下北沢が実は自分の最寄り駅から一回乗り換えで行けることに最近気づき行ってみることにした。

当時はそうであったのかはわからないが、今下北沢はレコード屋がたいへん多いと聞く。

 

www.timeout.jp

恐らく上にあげられている店以外にも、音楽バー等を含めて音楽を楽しめる色々な環境がそろっていると思われる。なんともうらやましい環境であるが、もし近辺に住んでいたら恐ろしいくらいの金が飛んでいくことは間違いないであろう。

 

というのはさて置き、この日は上にあげたショップリストに載っている幾つかの店舗に訪れたので、それについて綴っていくわけである。

 

初めに訪れたのは言わずと知れたレコードディガーに絶大な支持を集めるといわれる有名店であるFlash Disc Ranch。

丁度いい広さの店舗で、内装とかも少し雑多な感じが最高に心地良いレコード屋だ。過去に一度訪れたことがあるが、その時に何かを購入した記憶はない。三枚で2000円コーナーや、一枚300円コーナーなどがあったりわりかし低価格で購入できたりするのも売りらしい。色々と物色しているうちに気づいたらあっという間に時間が過ぎていった。ここでは三枚ほど購入。そのうちのひとつがCat Stevens の「Teaser And The Firecat」である

 


Cat Stevens - Moon Shadow (1970)

少し癖のある声と優しいメロディが結構好きで、他にアルバムを2枚ほど持っているぐらいにはよく聴くアーティストだ。

レジにこの品を持っていき会計をするときに、店主の方に上にあげた曲がおススメだと話かけていただいた。そんな何気ない一言が結構うれしくて、このアルバムに対する思い入れがそれだけで生まれるんだなと感じた。この間の新宿でレコードを買った時もそう思ったが、少しだけでも会話があるだけでその日に買ったレコードに魂が宿る。

このアルバムも他のと同じくやっぱりどの曲も優しくて聞きやすい。落ち込んでいるときに励ましてくれるような魅力がありおススメです。

 

Disk Union 下北沢店

説明不要。ここ行けば何かは必ずある。そしてこの日もあった。Dirt Bike Annieの7inchが特によかった。


Dirt Bike Annie - Simple With Attitude

こういうポップパンク/パワーポップが最近好きで、女性男性ボーカルの掛け合いとかあるとなおさらたまらない。

 

下北沢には慣れているはずだと思ったが、いざ次の行き先へ行こうとしてもなかなかたどり着かずグーグルマップと睨めっこしながら着いた先がGENERAL RECORD STOREだ。渋谷にあるFACE RECORDSの姉妹店としてオープンしたという。2016年オープンなので自分が学生の時にはこの店は存在しなかった。見覚えある場所だと思って見渡すと、店の近辺には当時よく訪れていた古本屋があった。そしてDISC UNIONにも近い。

大変きれいでおしゃれなつくりであるにもかかわらず、この日訪れたときは「パンダコパンダ」のレコードがずっと流れていた。多少意識を「パンダコパンダ」のお話に意識を向けつつ、ここではThe Carpentersの「The Singles 1969-1973 」を購入した。


Carpenters Yesterday Once More

この曲といえば↓もコレも最高。


イエスタディ・ワンス・モア

 

最後に訪れたのはELLA RECORDS。この日もっとも収穫あったのはここだった。ここもgooglemapを見ながらたどり着いたのだが、場所が3階にあると気づかず、しばらく辺りをさまよっていた。

店内は天井が高く開放感があるので、広く感じ居心地がいい。レコード屋というかオシャレな服屋のようで、そんな場所を生むのがこの下北沢という土地柄のためなんだろう。

ここはほとんどのレコードに丁寧にも解説がついていて、それを読みながら楽しくディグできた。いくつかの往年の名盤を購入した中でも最も大きな収穫は↓だ。

 


Who Loves The Sun (Mono) (2015 Remastered)

学生の頃より良く聴いていたバンド。バナナが一番有名だけど、一番聴きやすいのはこれだと思う。一応オリジナルアルバムはCDでは全部持っているぐらいには好きなんだけど、ルーリードのソロ作まではまだ手を出していない。過去に何枚か聴いたがあまりハマらなかった。

CDで良く聴いていたアルバム等をレコードで買いなおすのもレコード購入の楽しみの一つだと思う。

 

とまぁこんな感じで充実した一日を過ごすことができた。次はどこのレコード屋でどんなレコードとの遭遇があるのか。そんなことを考えて少し高揚するのが最近の生きる糧の一つだ。